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3歳までの予防接種【定期接種】

BCG

[予防する病気] 結核
[接種回数] 1回
[接種時期] 1歳未満
[ワクチンの種類] 生ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 4週間

毎年2万人以上の患者

BCGは、結核を予防するワクチンです。

結核の初期症状は風邪に似ていますが、症状が長引いて、悪化すると呼吸困難となり、死に至ることもあります。

現在でも、年間約2万人が新たに結核を発症していると言われています。

結核は、咳などによる飛沫感染のほかにも、空中をただよっている結核菌を吸い込むことで感染する空気感染でも感染します。

BCGの定期接種は1歳未満までで、それ以降になると有料の任意接種になってしまうので、忘れないように接種しましょう。

ヒブ、小児用肺炎球菌、四種混合の接種を済ませた後、5~8ヵ月くらいでBCGの接種をするのが一般的です。


接種後の経過を見る

BCGの接種は、針のついたスタンプを腕に押し当てて行います。

接種後2~6週間が経過すると、BCGを接種した部位が赤く腫れたり、膿んだリすることがありますが、これらは正常な経過と言えます。

次第に乾いてかさぶたができて治まってくるので、絆創膏などははらずに、このままで様子を見るようにしましょう。

ただし、次のような場合には、かかりつけ医に診てもらいましょう

・接種後1~5日くらいで接種した部位が真っ赤に腫れるコッホ現象がでた場合
 (接種前に結核に感染していた可能性があります。)
・接種してから約4週間後に接種痕が全くない。
・接種した部位がじゅくじゅくしてかさぶたができない。

ヒブ

[予防する病気] 細菌性髄膜炎などのヒブ感染症
[接種回数] 4回(生後2~6ヵ月に接種を開始した場合)
[接種時期] 生後2~6ヵ月に3回と、1歳半までに1回接種するのが理想的
[ワクチンの種類] 不活化ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 1週間

生後2ヵ月を過ぎたら優先的に接種

ヒブは、くしゃみやせきなどの飛沫感染によって広がっていきます。

抗菌薬が効かない耐性菌が多いので、治療が難しく、感染した子供の2~5%が亡くなると言われています。

脳の後遺症も約30%の子供に残り、発達、知能、運動、聴力などに障害が残ることが多いです。

特に、2歳未満の赤ちゃんがかかりやすいので、生後2ヵ月を過ぎたら、すぐに接種するようにしたいものです。

接種した数日後までに、発熱や接種部位が赤く腫れたりすることがありますが、1~2日程度で治まることがほとんどです。

接種部位のまわりの広い範囲が腫れているようなら、かかりつけ医に診てもらいましょう。

初回接種の月齢で接種回数が変わる

ヒブワクチンの接種回数は、初回に接種する月齢によって変わってきます。

細菌性髄膜炎にかかる子の半数以上は0~2歳未満の赤ちゃんなので、生後2~6ヵ月までに3回の接種をし、1歳になってから4回目を接種するスケジュールがおすすめです。

初回の接種は、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウィルスワクチンと同時に接種するようにするといいでしょう。

3回目と4回目の間は、7~13ヵ月の間隔をあけるようにします。

初回の接種が生後7ヵ月~1歳未満の場合は、合計接種回数は3回、初回の接種が1歳を超えている場合は1回だけとなります。

小児用肺炎球菌(13価)

[予防する病気] 細菌性髄膜炎などの肺炎球菌感染症
[接種回数] 4回(生後2~6ヵ月に接種を開始した場合)
[接種時期] 生後2~6ヵ月に3回と、1歳3ヵ月までに1回接種するのが理想的
[ワクチンの種類] 不活化ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 1週間

ヒブと同時に接種

肺炎球菌は、高齢者が感染すると肺炎を起こしますが、赤ちゃんの場合は、細菌性髄膜炎を起こすことが多いので気をつける必要があります。

肺炎球菌は、細菌性髄膜炎にかかる可能性はヒブよりも低めですが、抗菌剤が効かない耐性菌が多いので、かかってしまった際の死亡率や後遺症が残る可能性はヒブよのも高くなっています。

生後2ヵ月を過ぎたら、ヒブと同時に接種に接種するようにしましょう。

接種部位が赤くなったり、1割くらいの赤ちゃんには38度程度の発熱が見られることもありますが、ほとんどは1~2日程度で治まります。

接種部位がひどく腫れていたり、熱が続くようなら、かかりつけ医に診てもらいましょう。

初回接種の月齢で接種回数が変わる

小児用肺炎球菌ワクチンの接種回数は、初回に接種する月齢によって変わってきます。

ヒブ同様に、肺炎球菌感染症が多くなる生後6ヵ月までに3回接種し、1歳3ヵ月までに残りの1回を接種するのが理想的です。

1歳までの接種は、ヒブと間隔が同じなので、同時に接種するようにすればいいでしょう。

初回の接種が、生後7ヵ月~1歳未満の場合は3回、1歳の場合は2回、2~6歳未満の場合は1回となります。

四種混合(三種混合、ポリオ)

[予防する病気] ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ
[接種回数] 4回(加えて、第2期に1回)
[接種時期] 生後3ヵ月~1歳に3回と、半年以上経過後に1回(第2期は11~12歳頃に1回)
[ワクチンの種類] 不活化ワクチン、トキソイド
[他のワクチンとの接種間隔] 1週間

4つの病気をまとめて予防

四種混合の「四種」とは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオです。

ジフテリアと百日咳は飛沫感染で広がっていき、ジフテリアは神経や心筋の麻痺を引き起こし、百日咳は呼吸困難に陥ることがあります。

破傷風は、土の中の菌が傷口などから感染して、急性麻痺やけいれんを引き起こします。

ポリオは、便などから感染しますが、0.1%程度の割合で手足に麻痺が残ったり死亡したりすると言われています。

生後3ヵ月を過ぎたら早目に接種

四種混合ワクチンは、不活性ワクチンとトキソイドを混合したワクチンです。

以前、ポリオには生ワクチンが使われていましたが、副作用で麻痺を起こすことがあったため、現在では不活化ワクチンが使われています。

最近では、大人や年長児が百日咳にかかることが多くなっていて、それが赤ちゃんにうつって重篤化することもあります。

生後3ヵ月を過ぎたら、できるだけ早く接種するようにしましょう。

MR(麻しん・風しん混合)

[予防する病気] はしか(麻しん)、風しん
[接種回数] 2回
[接種時期] 1歳~2歳未満、小学校入学の前年
[ワクチンの種類] 生ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 4週間

はしかと風しんを予防

MRは、はしか(麻しん)と風しんを予防するワクチンです。

どちらも感染力が強いので、保育園などで集団感染することも多く見られます。

はしかは、全身に発疹が出て高熱が続きますが、脳炎、肺炎、気管支炎などを併発して、後遺症を残すこともあります。

風しんは、「三日ばしか」とも呼ばれます。

はしかよりも症状は軽く、2~3日で治ることが多いですが、発疹や発熱のほか、脳炎などを併発することもあります。

1歳になったら早めに接種

MR接種の対象年齢は1歳~2歳未満と比較的長めの期間がありますが、いずれの病気も感染力が強いので、1歳になったらできるだけ早く接種するようにしましょう。

接種に関しては、免疫を確実につけるため、小学校に就学する前年にもう一度接種することになっています。

接種後4日~2週間で、発疹が出たり発熱したりすることがありますが、ほとんどの場合は自然に治まっていきます。

水痘(水ぼうそう)

[予防する病気] 水痘(水ぼうそう)
[接種回数] 2回
[接種時期] 1歳以降に1回目、3ヵ月以上あけて2回目
[ワクチンの種類] 生ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 4週間

感染力が強い水ぼうそう

水ぼうそうは、水痘帯状疱疹ウィルスが原因となって発症します。

かゆみの強い発疹が全身に出て発熱が続き、治るまでには1~2週間程度かかります。

合併症を起こすことはあまりありませんが、まれに、脳炎や肺炎などの重篤な病気を併発することがあります。

空気感染や接触感染で感染しますが、その感染力はとても強いので、幼稚園や保育園などで集団感染することもよくあります。

水ぼうそうは、かかる子のほとんどが9歳以下なので、1歳になったらできるだけ早く接種するようにしましょう。

2014年10月から定期接種に

水痘(水ぼうそう)ワクチンは、2014年10月から定期接種になりました。

3ヵ月異常あけて2回接種する必要があります。

副作用はほとんどありませんが、まれに、接種後1~3週間程度で発熱や発疹が現れることがあります。

いずれも、一時的なもので、数日中に治ることがほとんどです。

水ぼうそうに感染すると、治った後もウィルスが神経細胞に残っています。

ウィルスが残っていると、ストレスや疲れなどで免疫力が落ちたときなどに、激しい痛みを伴って帯状疱疹として現れることがあります。

帯状疱疹は、大人がかかることが多く、入院が必要になることもあります。

日本脳炎

[予防する病気] 日本脳炎
[接種回数] 4回
[接種時期] 3歳で2回、4歳で1回、9~12歳で1回接種するのが標準的
[ワクチンの種類] 不活化ワクチン
[他のワクチンとの接種間隔] 1週間

日本脳炎は有効な治療法がない

日本脳炎は、ウィルスに感染している豚を刺した蚊が人を刺すことで感染します。

ほとんどの場合は、感染しても症状が出ませんが、0.1~1%程度の割合で脳炎を発症すると言われています。

40度以上の高熱、激しい頭痛、下痢、嘔吐などの症状が出て、意識障害やけいれんを起こすこともあります。

日本脳炎に対する有効な治療法はなく、重篤化した際の死亡率は30%前後にもなり、治った場合でも半数程度に精神障害などの重い後遺症が残るとされています。

2010年から定期接種として再開

以前には、日本脳炎の予防接種の副作用で急性散在性脳脊髄炎を発症することがあったため、接種がすすめられない時期がありました。

しかし、2010年にはワクチンが変更され、定期接種として再開されました。

現在では、年間を通して日本脳炎を発症するのは、10名以下となっています。

国内の多くの豚が日本脳炎に感染していると言われているので、接種し忘れることのないようにしましょう。

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