高齢出産を願う

50歳での妊娠は可能?妊娠できる確率は?

女性がどんどん社会に出て活躍する機会が増えてくると、必然的に結婚する年齢も高くなっていき、妊娠・出産する年齢も高くなっていきます。

実際、高齢になってから妊娠する女性が増えていて、全妊婦に占める、35歳以上の妊婦の割合が、1割程度に達しているというのが現状のようです。

しかし、高齢になってから出産を望んだとしても、全ての人が妊娠できるというわけではありません。

高齢出産には、不妊という大きな壁が立ちはだかるからです。

50歳で妊娠することは可能?

「50歳で妊娠することは可能ですか?」と問われたら、「閉経前なら妊娠の可能性はゼロではありません。」というのが答えになります。

日本での最高齢の出産は60歳といわれていますが、これは、自然妊娠ではなく体外受精による妊娠だといわれています。

妊娠を希望して自然妊娠した日本の最高齢は、46歳だともいわれています。

ちなみに、世界では、自然妊娠による最高齢の出産は、59歳で出産したイギリス人のドーン・ブルックスという女性だとされています。

50歳を過ぎてから、妊娠を希望する場合、自然妊娠の可能性は、限りなくゼロに近くなるかもしれませんが、体外受精であれば、妊娠することに、ある程度の希望が持てそうです。

実際に、50歳以上で妊娠・出産した人に、タレントの坂上みきさん、国会議員の野田聖子さんなどがいます。

坂上みきさんは53歳で、野田聖子さんは51歳で出産していますが、いずれも体外受精での出産です。

50歳を過ぎてから妊娠する確率は、決して高いとはいえませんが、妊娠できるということも、また事実です。

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50代で妊娠する確率は?

50代で自然妊娠する確率は、ほとんどゼロに近くなるといわれていますが、体外受精になると、若干確率が高くなるとされています。

日本でも、体外受精をうける人は、増える傾向にあるといわれています。

妊娠する確率は、年齢によって大きな違いがあり、高齢になるほど妊娠する確率はどんどん低くなっていき、40代後半になると、体外受精でも妊娠できる確率は急激に下がって、2%以下になるといわれています。

出産率となると、もっと低くなります。

50代になると、体外受精をしても、妊娠・出産できる確率は、かなり厳しくなるというのが現状だといえそうです。

実際の厚生労働省のデータでは、2016年度の35歳以上の高齢出産者約27万人のうち、50代で出産した人は58人となっています。

また、50歳以上での妊娠中絶が、毎年平均して20件程度報告されているというのも、興味深いことです。

毎年、20人程度の人が、50歳以上で自然妊娠していると考えられるからです。

全体の妊娠・出産数から見れば、ごく少数にはなりますが、50歳になっても妊娠・出産できるということは、確かなことです。

流産の確率は高くなる

着床して妊娠の反応がみられた場合でも、流産することもあります。

流産する確率は、年齢が高くなるほど高くなっていき、30歳では10%程度ですが、50歳になると50%を超えるといわれています。

高齢になるほど、妊娠する可能性は低くなっていきますが、それとは逆に、流産する確率は高くなっていくということになります。

妊娠は何歳まで可能?

一般的に、女性の妊娠力は、33歳頃から低下し始めるといわれています。

妊娠が難しいとされる人の割合は、25歳では3.5%程度ですが、35歳では11%、40歳になると33%というように、年を重ねるごとに高くなっていきます。

50歳になると、90%以上の人が、妊娠することが難しくなるといわれています。

50歳という年齢が、妊娠できる年齢の上限の目安ということができるかもしれませんが、50代での妊娠・出産が全く不可能というわけではありません。

上述のとおり、実際に、50歳以上の女性が妊娠・出産したという例もあります。

しかし、高齢になれば、それだけ妊娠・出産に対するリスクが増えるということも確かなことです。

高齢出産のリスクにはどんなものがある? >

高齢出産と不妊

健康な男女が排卵日に性行為をした場合に妊娠する確率(自然妊娠の確率)は、35歳未満なら20~25%程度ですが、35~40歳になると10~15%程度になるとされています。

さらに、40代後半になると、その確率は4%程度にまで下がり、50代ともなると、ほとんどゼロに近くなるといわれています。

高齢になれば、それだけ卵子も老化し、婦人病や子宮筋腫なども増えることが、妊娠が難しくなる要因になっているとされています。

高齢になっても元気な赤ちゃんを産む人はたくさんいますが、高齢になってから出産を望む場合には、「妊娠できる期間が限られている」ということを、強く意識しておく必要があります。

高齢での妊娠・出産

妊娠・出産は、年齢には関係なく大変なことです。

若くても不妊に悩まされている人や、赤ちゃんに異常が見られる場合もあります。

高齢出産だけが危険というわけではありませんが、高齢出産ならではのリスクというものもあります。

しかし、ひと昔前比べれば、最近では高齢出産の安全性は、かなり高くなっています。

子供は欲しいけれども高齢だからという理由で諦めている人も、医師などとよく相談した上で、その可能性を信じて妊娠・出産に挑んでみるというのも一つの選択肢になります。

不妊の予防

高齢での出産を望む多くの人が、不妊という大きな壁に直面しますが、最近では、卵巣の老化を防ぐ「不妊の予防」という概念が注目され始めています。

高齢になると卵子や精子も老化して、数も減少していきます。

卵子の元は、すでに胎児のときに形成されていて、排卵する時期が来るまでは、体内環境の影響を受け続けているといわれています。

このため、生活習慣の乱れは、不妊を引き起こす要因になってしまうというわけです。

食事、運動、性行為などのあらゆる生活習慣を見直せば、不妊を予防することにつながるともいわれます。

また、ストレスも不妊の危険因子となるとされているので、ストレスを発散することも大切です。

最近では、卵子内のミトコンドリアを活性化させることで、卵子の質を下げないようにする「卵子の老化対策」が注目されるようになっています。

卵子内のミトコンドリアを活性化させれば、妊娠の確率を下げることなく妊活に取り組めるということで、実際に、ミトコンドリアを活性化させることに取り組んでいる病院もあります。

高齢になってからの妊娠では、ミトコンドリアの活性化が、鍵を握るキーワードの一つになります。

ミトコンドリアの活性化については、高齢で妊娠できる確率は?妊娠率を高める3つのポイント をご覧ください。

妊娠のために月経を維持する

卵子の元は、すでに胎児のときに形成されていて、その後はつくりだされません。

卵巣では、この卵子の元を、少しづつ卵子に成長させて、排卵が行われます。

加齢に伴なって、卵子の元の数が減っていき、卵巣の老化が進んでいくと、卵子の質も下がってしまいます。

50代になると、女性ホルモンの分泌が減っていることもあり、卵子の元はまだあるのに、質の良い卵子に成長させて、排卵する働きが弱くなるので、月経周期は順調でも、排卵のない月経が増えてしまいます。

次第に、月経周期が乱れるようになり、次の月経までの間隔が長くなっていき、最後の月経から1年以上月経がない場合に、閉経とされます。

閉経前には、月経の間隔が長くなっているので、閉経したと思っていても、実際には閉経していなかったということも少なくありません。

月経周期が不安定になってきても、ホルモンバランスを整えるように心がけ、できるだけ卵巣の老化を防いで、毎月の月経を促すようにして、万全の状態で妊娠に備えるようにしたいものです。

妊娠には、冷えが大敵です。

適度に運動をし、風呂に入るなどして、体を冷やさないように心がけることが大切です。

葉酸を十分に摂取する

葉酸は、健康な赤ちゃんを産むために不可欠な成分です。

妊婦の十分な葉酸摂取については、厚生労働省も推奨しているところですが、葉酸には、妊娠後の母体や赤ちゃんを守ってくれる働きもあるので、妊娠前から出産まで、継続して摂取するようにしたい栄養素です。

葉酸は、食事から摂るというのが基本ですが、熱に弱いという性質もあり、必要量を確実に摂取するということが難しいことから、サプリメントなどの栄養補助食品から摂取することが、強く推奨されています。

厚生労働省が、サプリメントなどの栄養補助食品から葉酸を摂取することを推奨しているのは、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減するということが大きな理由ですが、この他にも、葉酸を十分に摂取することで、子宮内膜の環境を整えたり、流産のリスクを軽減したりする効果も期待できるといわれています。

「葉酸」は、妊婦には必須とされる栄養素ですが、特に高齢になってからの出産では、十分な量を確実に摂取するようにしたい栄養素です

妊娠前・妊娠中に大切な「葉酸」とはどんな栄養素? >

高齢になってからの妊娠・出産に際しては、母体を妊娠しやすい状態に維持しておくということが、とても大切になります。

高齢出産に当たっては、不妊治療という選択肢もありますが、より妊娠しやすい状態にしておくため、心や体を整えたり、夫婦の性生活を見直したりすることが、妊娠への近道になるといえます。


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