高齢出産を願う

妊娠したいのにできない/原因を知って焦りや不安を上手に解消!

妊娠したいと思って、運よくすぐに妊娠できる人もいれば、タイミングを考えるなどして、いろいろと試してみても、なかなか妊娠できない人もいます。

特に、高齢になってから妊娠を希望する場合には、妊娠しないことに対して焦りを感じる人も少なくありません。

妊娠しにくくなる原因にはどんなものがあり、少しでも妊娠しやすい状態にするためにはどうすればいいのでしようか。

妊娠したいのにできない原因

妊娠したいと思ってもなかなか妊娠できない時には、女性は「妊娠できないのは、自分に何か原因があるのではないか」と考えてしまうことも少なくありませんが、妊娠できない原因は、女性にだけあるというわけではなく、男性にある場合もあれば、男女双方にある場合もあります。


妊娠できない女性側の原因

妊娠するまでには、排卵→受精→着床という経過をたどりますが、この過程に何らかの障害がある場合には、なかなか妊娠できない状態になります。

排卵

女性側に原因があって妊娠できない場合の約4割は、卵巣内で卵胞が成長しなかったり、排卵が起こらなかったりなど、排卵に何らかの問題があるといわれています。

排卵がうまくいかない原因には、様々なことが考えられますが、ストレスや過度のダイエットによるホルモンの異常、卵巣機能不全、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症などは、代表的な原因といえます。

卵管

卵管が細くなっていたり、詰まっていたりすると、卵子や精子が通れなくなって、受精ができずに妊娠できない状態になってしまいます。

卵管閉塞、卵管周囲の癒着、卵管炎、腹膜炎などは、卵管に問題が起きる原因になります。

着床

精子と卵子がうまく出会えたとしても、様々な原因で、受精卵が着床できなかったり、着床しても成長できなかったりすることがあります。

着床に関する問題は、子宮口に着床できない物理的な問題がある場合と、ホルモンに問題がある場合とがあります。

物理的な問題には、「子宮筋腫が突き出している」「子宮内膜にポリープができている」などの問題があります。

ホルモンの問題では、黄体ホルモンがうまく分泌されない「黄体機能不全」であることが多く、この場合には、子宮内膜が着床に適した状態にならず、妊娠が難しい状態になります。

子宮頸管

子宮頸管炎や頸管粘液の異常など、精子が入ってくる子宮頸管に何らかの問題がある場合にも、妊娠しにくい状態になります。

頸管粘液は、精子にとって良い環境を作るために欠かせない粘液ですが、この頸管粘液に異常があると、精子がうまく活動できず、子宮口に入っていくことが難しくなってしまいます。

妊娠できない男性側の原因

なかなか妊娠できないでいると、女性側に原因があると考えられることが多いですが、WHOが発表しているところによると、不妊の原因の男女比は、次のとおりとなっています。

・女性側に不妊の原因がある:41%
・男性側に不妊の原因がある:24%
・男女ともに不妊の原因がある:24%
・原因不明:11%

「男女ともに不妊の原因がある」を含めると、ほぼ半数のケースで、男性側に不妊の原因があるという結果になっています。

精巣

「精子の数が少ない」「精子の質の低下」「精子の動きが悪い」などは、精巣の働きが悪くなることでも起こるとされています。

「精巣の働きが悪い」ということが、男性側の不妊の原因の8割以上を占めるといわれています。

「無精子症」や「乏精子症」などは、代表的な症状です。

精管

精巣で精子がきちんと作られていたとしても、精子の通り道の「精管」が詰まっていると、精子が外に出ていくことができなくなり、妊娠しにくくなってしまいます。

「精管炎」や「精巣上体炎」などでも、精管が詰まった状態になります。

性機能

性交に十分な勃起の状態を維持できない「勃起障害」や、射精ができない「射精障害」など、性機能の障害が不妊の原因になることもあります。

性機能障害は、高血圧や糖尿病などの病気が関係していることもあれば、ストレスや緊張などの心理的なことが関係していることもあります。

妊娠したいのにできないという焦り

妊娠したと思ってもなかなかできない原因には、いろいろなことが考えられます。

体の機能的に妊娠が難しい場合には、根本的な治療が必要になる場合もありますが、妊娠したいのに妊娠できないことに焦ったり、妊娠したいという強い気持がストレスになったりして、結果的に妊娠しにくい状態になってしまっていることも少なくありません。

妊活中のストレスに関する調査では、8割以上の人が「妊活中にストレスを感じた」という結果もあるようです。

妊活中に感じる焦りやストレスの原因になる主なものには、

・タイミングを考えて性交渉しているのに妊娠できない
・生理が来るたびに気持ちが落ち込む
・夫の協力が得られない
・夫の両親からのプレッシャー
・他の赤ちゃんを見るのがつらい
・歳をとる(誕生日がくる)のがこわい

などがあります。


焦りやストレスを感じると妊娠しにくくなる?

妊娠したいという焦りやストレスを感じると、ホルモンバランスや自律神経に乱れが生じて、生理が不規則になったり排卵が止まってしまったりすることがあるといいます。

焦りやストレスのために、妊娠しにくい状態になってしまうことがあるというわけです。

また、ストレスによる貧血、不眠、食欲不振や、それにともなう体重減少なども、妊娠の確率を下げるといわれています。

特に、体重の減少は生理不順の要因になります。

パートナーとの関係

妊活への強い思いがパートナーにうまく伝わらず、パートナーとの仲が悪くなってしまい、結果として、妊娠しにくい状況になってしまうこともあります。

これは、女性と男性との間に、妊活に対する思いや意識にギャップがあったり、妊活に対して、男性が抵抗感やコンプレックスを抱いたりすることが原因になっていることが多いです。

特に、不妊の検査や不妊治療に抵抗感を覚える男性は多いようです。

男性が不妊治療に協力的でないために、なかなか妊娠できないということもあります。

また、妊活で焦ったりイライラしたりして情緒的に不安定になる妻をフォローしているうちに、妊活に消極的になっていく男性も多いといいます。

さらには、妊娠するのための義務的な性交渉を嫌う男性もいます。

焦って妊活に励んでも、パートナーとの仲が悪くなり性交渉の回数も減って、結果的に、妊娠しにくい状態になってしまうということもあるというわけです。

妊娠したいという焦りを解消する

妊娠したいと思っている時に、周りの女性が妊娠すると、焦りを感じてしまうことも少なくありません。

「どうして自分は妊娠しないのだろう」というような焦りや不安が強くなると、ストレスも溜まっていきますが、ストレスは妊娠するということに対して、良い影響を与えるとはいえません。

「妊娠したい」という焦りや不安を解消するための対処法を紹介します。

目標を決めずにマイペースで

「○○までに妊娠したい」というような目標を決めたり、「○○さんよりも先に妊娠したい」というように人と比べたりすると、焦り、イライラ、不安などを感じやすくなります。

親の期待や仕事の都合などもあり、妊娠したい時期を強く意識することがあるかもしれませんが、そのことが焦りにつながることも少なくありません。

大事なのは、周りのことを意識しすぎることなく「自分のペース」で妊活を続けていくということです。

子供がいない時間を楽しむ

子供がいないからできるということもあります。

実際に妊娠して、その後、子供が成長して手がかからなくなるまでの数年間は、自分だけの時間は持ちにくくなります。

子供が家族の一員になると、どうしても子供を中心とした生活になるので、自分がしたいこと思っていることができなくなることも少なくありません。

「あの時に○○をしておけばよかった」と後悔しないためにも、子供がいない時期だからできることはしておきましょう。

その時は特別意識していなくても、状況が変わった途端に恋しくなるということもあります。

子供ができると、自分をとりまく環境や状態も大きく変わるので、日常の生活スタイルも一変します。

子供がいない楽しい生活の中に妊活を組み込んでいくというスタンスにできれば、焦りや不安を感じることも少なくなります。

負の感情は妊娠に良くないことを自覚する

焦りや不安などの負の感情は、妊娠には良くないということを自覚して、できるだけ気持ちに余裕を持つように心がけましょう。

妊活中になかなか妊娠できないと負の感情を感じやすくなりますが、負の感情は、自分自身を追い詰めたり、妊娠しにくい体を作ったりすることにもつながりかねません。

気持ちに余裕ができると、体調も整いやすくなっていきます。

ウォーキングやヨガなど、体を動かして気分転換をし、ストレスを発散しましょう。

ストレスが発散できて気持ちに余裕ができれば、考え方も前向きになりやすくなります。

焦りや不安などの負の感情を感じて気持ちが落ち込んでしまう前に、体を動かして気分転換する癖をつけることで、気持ちを自然にコントロールできるようにもなっていきます。

できるだけ、負の感情をため込んでしまわないように心がけましょう。

情報を取捨選択する

妊活中には、いろいろな情報が入ってきますが、有益な情報もあれば不要な情報もあります。

「同い年の○○さんが妊娠した」「○○さんは二人目ができた」「私(親)の時は○○だった」などは、焦りや不安を煽る「不要な情報」といえるので、気にせずにシャットアウトしてしまいましょう。

一方、妊活サイトや専門家からのアドバイスや情報などは、妊活にとって有益な情報も多くあります。

同じ悩みを持っている(持っていた)人の意見や体験談などは、妊活中の人を大いに元気づけてくれるでしょう。

信憑性が高く、自分にとって有益と思われる情報は、積極的に収集して実践するようにしましょう。

まとめ

妊娠したいのになかなか妊娠できないという場合には、体の機能的に妊娠が難しいこともありますが、妊娠したいという焦りがストレスになって、結果的に妊娠しにくい状態になってしまっていることもあります。

体の機能面に問題がある場合には、医療的な治療が必要になりますが、そうでなければ、日常の生活スタイルや気持ちの持ちようを変えることで、妊娠に近づけることもあります。

妊活中には、気持ちに余裕をもって毎日を過ごすということがとても大切だといえます。