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妊娠初期症状が出るのはいつから?兆候をチェックする11のポイント

妊娠すると、女性の体には「妊娠初期症状」と呼ばれる、様々な体調の変化が現れます。

妊娠初期症状は人それぞれですが、妊娠を希望している人にとって、妊娠の兆候が、いつ頃、どんな症状で現れるかということは、とても関心が強いことです。

妊娠初期症状は、いつ頃から現れるのか、また、一般的に表れやすい症状と、よく似た生理前の症状との見分け方などを紹介します。

妊娠初期症状はいつから出る?

妊娠期間は週数に応じて、初期、中期、後期に分けることができます。

受精卵が、卵巣から子宮に移動して、子宮の内膜に着床すると妊娠が成立しますが、「妊娠0週」は、最終生理開始日からカウントされ、妊娠0~15週(4ヶ月)までが、妊娠初期と呼ばれます。

妊娠が成立するのは、だいたい妊娠2~4週といわれています。

着床すると、女性の体は、妊娠を継続するため、通常とは異なったホルモンバランスに変わっていき、それに伴って、妊娠初期症状と呼ばれる症状が現れるようになります。

妊娠初期症状が、いつ頃から現れるかは、個人差が大きいといわれますが、一般的には、妊娠5~6週目前後に、現れることが多いといわれています。

ただ、妊娠初期症状は、生理前の症状(月経前症候群=PMS)とよく似ているため、妊娠初期症状であることに気付かない人も多いようです。


妊娠初期症状

妊娠初期症状が現れる時期に個人差があるように、現れる症状も人それぞれです。

いくつかの症状が同時に現れる場合もあれば、ほとんど実感がない場合もあります。

一般的に、妊娠初期症状として現れやすい症状を紹介しますので、兆候をチェックしてみてください。

おりもの

妊娠すると、分泌される黄体ホルモンの働きで、おりものの量が増えることがあります。

おりものの特徴としては、一般的には、白色か透明でサラサラしていて、臭いはそんなに強くはありません。

おりものが、ピンクがかっている場合には、血液が混じっていることが多く、着床出血の可能性もありますが、流産による血液が混じっている可能性もあるので、医師に相談してみるといいです。

日頃からおりものが出やすい人は、量や状態など、普段のおりものと違うところはないか、よくチェックしてみましょう。

基礎体温が高い状態が続く

基礎体温は、月経開始から排卵日(11~15日)までが低く(低温期)、排卵から約2週間は高い状態が続き(高温期)、月経が始まると再び体温は低くなります。

妊娠をすると、通常は、月経が始まると急激に減少する黄体ホルモンが、継続して分泌されるようになりますが、黄体ホルモンには、体温を上昇させる作用があるため、排卵後も基礎体温が高い状態が、そのまま継続していくことになります。

風邪のような症状

妊娠初期には、熱、咳、くしゃみ、喉の痛み、だるさなど、風邪によく似た症状が現れることがあります。

風邪だと思って、病院で診てもらったら、妊娠していることが分かったということも珍しくありません。

基礎体温は、排卵期になると高温期に入り、生理が終わると低温期に戻りますが、妊娠している場合には、上述のとおり、体温が高い状態が続きます。

このため、倦怠感を感じたり、身体が火照ったような感覚になることがあります。

また、ホルモンの影響で、アレルギー反応を起こして、咳やくしゃみなどが出やすくなることもあります。

予定日を過ぎても生理が来ず、熱っぽい状態が続いたり、咳やくしゃみなどの風邪のような症状が出ている場合は、妊娠検査薬を使ったり、産婦人科を受診したりするなどして、妊娠の有無を確かめてみましょう。

妊娠しているのに気付かずに風邪薬を飲んでしまうと、胎児に悪影響を与えることもあるので、十分な注意が必要です。

強い眠気

妊娠中(特に妊娠初期)は、黄体ホルモンの影響で体温が高い状態に保たれるため、強い眠気を感じやすくなります。

一日中、眠く感じたり、だるく感じたりするのは、妊娠初期の代表的な症状だといわれます。

よく眠っているはずなのに、日中に強い眠気を感じてしまい、仕事や家事などに支障が出ることもあります。

また、黄体ホルモンが分解されたときにできるアロプロゲステロンに、睡眠薬のような催眠効果あるのも、強い眠気を感じる要因になっています。

黄体ホルモンは、妊娠初期に最も活発になるといわれていて、つわりの時期には、ひどい眠気(眠気づわり)を感じることも多いです。

眠気が強い場合には、日中に短時間の昼寝をしたり、ストレッチや散歩などをして気分転換をしたりするのもいいかもしれません。

便秘

妊娠中に分泌される黄体ホルモンには、腸の動きを抑制する作用があります。

このため、妊娠初期には、便秘に悩まされる人が多くなります。

また、ホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れることも、便秘の要因になっているといわれています。

胸の張り

黄体ホルモンには、乳腺を活性化させたり血液量を増やしたりする作用があるため、ホルモンの分泌量が多くなると、胸が張った感じが強くなり、違和感を感じることが多くなります。

生理前にも、胸の張りを感じることがありますが、妊娠の際の胸の張りは、生理前よりも強く感じることが多いです。

胸が張るだけでなく、乳首の色が黒ずんだり、痛みやかゆみなどの症状が現れたり、乳首が下着に触れてチクチクと感じたりすることもあります。

腹痛

下腹部に痛みを感じることがありますが、これは、大きくなりはじめた子宮が、周囲を圧迫することによって起こる痛みだと考えられます。

また、下腹部がつるような痛みの場合は、子宮をささえている靱帯が、急激な伸びのために、けいれんを起こしていると考えられます。

生理が遅れている際に、下腹部に痛みがある場合は、妊娠の可能性がありますが、まれに、妊娠後に流産しかけているために腹痛が起きることもあります。

痛みが強かったり、長期間続いたりするようなら、早めに病院で診てもらいましょう。

頻尿

妊娠すると、胎児が成長していくために、たくさんの水分が必要となるので、多くの水分を循環させるために腎臓が活発に働くようになります。

腎臓が活発に働くことで、普段よりも多くの尿が作られるようになるので、トイレに行く回数も増えてきます。

場合によっては、1時間ごとにトイレに行くようなこともあります。

子宮が大きくなるにしたがって膀胱を圧迫するようになり、そのために頻尿気味になることもあります。

妊娠4か月頃になると、子宮がお腹の上部にあがっていくため、頻尿感は次第に治まっていくことが多いです。

肌荒れ・むくみ

ホルモンバランスが変化することによって、ニキビ、乾燥、シミ、化粧品による炎症などの肌荒れの症状や、むくみの症状が現れることがあります。

つわり症状

早い場合には、妊娠4~5週頃から、つわりの症状が現れ始めます。

代表的なつわり症状は、吐き気、空腹感、食べ物の好みの変化、においに敏感になることなどです。

「酸っぱい食べ物が食べたくなる」「脂っこい食べ物が食べられなくなる」など、今までと食べ物の好みが変わったり、好きだった食べ物が食べられなくなったりすることもあります。

情緒不安定

妊娠して、ホルモンバランスが急速に変化することで、イライラしやすくなったり、不安感が大きくなったり、涙もろくなったりと、情緒が不安定になるのも、妊娠初期症状の一つです。

特に、初産の場合は、体調の不安定さから、不安感が募っていくことも少なくありません。


妊娠初期症状と生理前の症状を見分ける

妊娠初期症状は、生理前の症状とよく似ていることから、妊娠に気付かないことも少なくありません。

妊娠初期症状と生理前の症状とでは、どんなところに違いがあるのでしょうか。

つわり症状

妊娠初期は、つわりが始まる時期でもあります。

生理前につわり症状が現れることは、ほとんどないので、つわり症状が見られるかどうかが、妊娠初期であるかどうかを判断する、一つの目安になります。

つわり症状の一つに、食べ物の好みの変化があります。

酸っぱい食べ物が無性に食べたくなったり、脂っこい食べ物が全く食べられなくなったりなど、食べ物の好みに変化が見られる場合には、妊娠初期の段階かもしれません。

それ以外にも、食欲が急に増したり、吐き気を感じたり、頻尿になったりなどの症状が見られたら、妊娠を疑ってみましょう。

ポイントは、今までの生理前とは違った症状が見られるかどうかということです。

基礎体温の高温期が続く

基礎体温の高温期が、16日以上続いているようなら、妊娠の可能性があります。

身体の火照りや倦怠感が続いているかどうかも、ポイントの一つです。

妊娠しているかどうかは、産婦人科で妊娠検査(尿検査と血液検査)を受けると分かりますが、まずは、妊娠検査薬を使って、自己診断してみるといいです。

多くの妊娠検査薬の場合、陽性反応が出るのは、妊娠5週目以降となるので、生理予定日から1週間後以降に検査をするのが目安になります。

検査をする時期が早すぎると、正しい結果が得られないので注意しましょう。

結果が陽性だった場合には、諸々の異常があった場合、それを早期に発見するということからも、なるべく早く産婦人科を受診するようにしましょう。

妊娠初期症状が現れたら気をつけること

アルコール・タバコを控える

アルコールを大量に摂取すると、流産や胎児性アルコール症候群の危険性が高まるとされています。

また、妊娠中の喫煙は、早産、早期破水、胎盤異常、胎児の低出生体重などの原因になるともされています。

妊娠初期症状が現れたら、アルコールとタバコは、すぐにでも止めるようにしましょう。

妊娠初期症状が現れていなくても、妊娠の可能性がわずかでもある場合は、禁酒・禁煙をして、副流煙にも注意するのが安心です。

避けたい食べ物

妊娠すると、免疫力が低下して、菌やウィルスに感染しやすくなります。

菌やウィルスに感染してしまうと、胎盤を通して胎児にも感染してしまう危険があるので、十分に加熱されていない「生もの」の摂取は、できるだけ控えるようにしましょう。

生肉、生ハム、ジャーキーなどは「トキソプラズマ」に感染しやすく、チーズ、スモークサーモンなどは「リステリア菌」に感染しやすいといわれているので、要注意が必要です。

妊娠中(特に妊娠初期)に、トキソプラズマに初感染すると、流産や早産、脳や眼などの先天性異常のリスクが高まるといわれています。

胎児の成長に必要な栄養素

妊娠初期は、胎盤が作られ、胎児の細胞分裂も盛んな時期です。

胎児が健やかに成長していくためにも、妊娠中は、バランスのとれた栄養を摂取するように心がけたいです。

特に、葉酸、鉄、ビタミンC、カルシウムなどは、妊娠中に不足しがちな栄養素なので、積極的に摂るようにしましょう。

中でも、妊娠前~妊娠中にかけての女性に必要性が高いとされている「葉酸」は、普通の食事だけでは、毎日の必要量を摂取するのが難しいとされています。

厚生労働省も、十分な量の葉酸を摂取することで、胎児の二分脊椎・無脳症などの神経管閉鎖障害(先天性の障害)の発症リスクが抑えられることから、食事からの葉酸摂取に加えて、より吸収率の高いモノグルタミン酸葉酸を、1日400μg(0.4mg)をサプリメントから摂取することを推奨しています。

葉酸には、造血作用もあるので、貧血予防や妊娠中毒症の予防にも効果が期待できます。

栄養バランスの良い食事をするように心がけて、不足する栄養素は、サプリメントで上手く補いながら、十分な栄養を摂取するようにしましょう。

まとめ

妊娠初期の症状と生理前の症状とは、よく似ている症状が多いので、容易に見分けることはできないかもしれません。

また、妊娠初期の症状が全く現れなかったのに妊娠していたということもあります。

生理予定日を過ぎても生理がなく、妊娠の心当たりがある場合には、妊娠検査薬を使うか、産婦人科を受診して、妊娠の有無を検査してみましょう。

日頃から基礎体温をつけておけば、体温の変化にも気付きやすいので、妊娠の兆候を捉えやすくなります。

早い段階で妊娠しているかどうかを知ることが、安全に妊娠を継続していくためには、とても大切なことです。