高齢出産を願う

「妊娠しやすい人」と「妊娠しにくい人」の特徴/妊娠しやすい体作り

妊娠したいと思ってもなかなか妊娠できない人がいる一方で、特に妊娠を意識しなくても、自然に妊娠できてしまう人もいます。

妊娠に関しては、子供が欲しいと思うタイミングも人それぞれで、その時の年齢などの状況も違っているので、妊娠のしやすさに差が出るのは、当然のことかもしれません。

子供が欲しいと思って、すぐに妊娠の兆候が見られる人とそうではない人、また、妊娠しやすい人と妊娠しにくい人には、どんな違いがあるのでしょうか。

妊娠しやすい人

妊娠するには、「排卵が定期的に行われること」「子宮内膜が着床しやすいように厚くなること」の二つがとても大切です。

言い換えれば、「定期的に生理がきて、月経血がきちんと出る人」が、妊娠しやすい人ということができます。

夫婦ともに健康な状態で、妊娠を希望して性交を行った場合、約9割が6周期までに、ほぼ10割が12周期までに妊娠したという調査結果もあります。

このことから、妊娠を希望して妊活をして1年以上経っても妊娠できない場合には、妊娠しにくい人(不妊症)になっている可能性があります。

不妊症の場合は、体作りだけでは解決できないことも多いので、早めに産婦人科を受診して、不妊の原因を調べるようにしましょう。


妊娠しやすい人と妊娠しにくい人の違い

月経の周期

妊娠しやすい人は、月経の周期が安定していることが多いという特徴がありますが、妊娠しにくい人は、月経の間隔が極端に長かったり、ほとんど来なかったり、逆に、極端に短かったりすることも少なくありません。

月経周期が安定していないと、排卵をしていないことも多いので、不妊につながる可能性も高くなってしまいます。

月経周期の不安定さは、「ホルモンバランスの崩れ」「卵巣機能の低下」「頸管粘液(=おりもの)の不足」「極端な肥満や痩せすぎ」など、様々なことが原因になります。

甲状腺の機能に異常があるために、排卵が乱れることもあります。

疾患があって排卵していない場合には、その治療を優先させることも大切です。

月経の量・期間

月経の量が極端に多かったり、期間が長かったりする場合は、子宮筋腫などを発症していることがあります。

逆に、月経の量が極端に少なかったり、短かったりする場合には、排卵していないことや、子宮内部に癒着があることがあります。

卵管のつまり

卵管が極端に細くなっていたり、塞がっていたり、その機能が落ちていたりすると、精子が卵子までたどり着くことが難しくなるので、妊娠しにくくなるといわれています。

たどり着けて受精できたとしても、今度は、受精卵が子宮に移動するのが妨げられます。

卵管がつまるのは、「クラミジアや淋病などの性感染症によって炎症を起こして癒着する」「子宮内膜症が広がって卵管が癒着する」の二つが主な原因になっています。

年齢

妊娠のしやすさには、年齢が大きく関係しています。

現在の日本で、妊娠しにくい「女性側の原因」で最も多いのが「高齢」ということだといわれています。

若い人ほど妊娠しやすく、年齢が高くなるにしたがって妊娠しにくくなっていきます。

不妊症になる頻度も、25歳~29歳で8.9%、30~34歳で14.6%、35~39歳で21.9%、40~44歳になると28.9%程度になるといわれています。

年齢が高くなることを防ぐことはできませんが、老化をできるだけ防いで、妊娠しやすい状態を保つことが大切です。

妊娠しやすい体作り

妊娠しにくい人は、月経に異常を抱えていることが多いです。

月経周期は、普段の生活習慣でも整えることが可能だといわれていて、生活習慣を改善することで、妊娠しやすい体にしていくことができます。

妊娠しやすい人になるために大切な生活習慣とは、どのようなことなのでしょうか。

栄養バランスのよい食事

体の機能が正常に働くようにするためには、バランスよく栄養を摂り入れることが大切です。

特に、子宮や卵子は、体が酸化することで質が低下するといわれています。

1日3食を基本に、食べ過ぎにならないよう、できるだけ多くの食材を、規則正しく食べるように心がけましょう。

メニューとしては、伝統的な和食スタイルの「一汁一飯三菜」(=旅館の朝食のイメージ)を意識するといいです。

できるだけ自然なもの、消化に負担がかからないものを積極的に食べることで、体の不調が改善していくことも少なくありません。

最近、イライラすることが多いと感じるようなら、タンパク質やカルシウムが不足しているのかもしれません。

もう一度、食生活を見直してみましょう。

適度な運動

適度に体を動かすことで、血流がよくなって新陳代謝が高まり、体全体の機能が向上します。

卵巣や子宮の機能を高めるということからも、毎日の生活に適度な運動を取り入れていくことが大切です。

運動というと、スポーツジムに通ったりジョギングをしたりすることを想像するかもしれませんが、「階段を利用する」「風呂上りにストレッチをする」「歩いて買い物に行く」など、毎日の生活の中で、積極的に体を動かすということを意識するだけでも、運動量を増やすことは可能です。

意識して体を動かすことを心がけましょう。

十分な睡眠

睡眠時間が短かったり、生活が不規則だったりすると、疲労がどんどん蓄積されていき、ストレスが増加してホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。

自律神経が乱れると、体の冷えにつながってしまいますが、それを整えるためにも、規則正しい生活を贈って、十分な睡眠をとることが大切です。

質のよい十分な睡眠は、神経の緊張をほぐして、自律神経のバランスを整えてくれますが、このことが生殖機能のリズムを整えることにもつながります。

ストレスの発散

家事、仕事、人間関係など、普段の生活では、たくさんのストレスにさらされています。

脳の視床下部や脳下垂体はストレスに弱く、ストレスにさらされると、女性ホルモンの分泌が妨げられて、生理不順や生殖機能の低下を引き起こす原因になるといわれています。

買い物、カラオケ、散歩、読書、おしゃべりなど、自分なりのストレス発散法を見つけて、ストレスを溜め込んでしまわないようにしましょう。

体の冷えの防止

「冷えは万病のもと」ともいわれますが、体が冷えると血行が悪くなって、卵巣機能の低下を招いてしまいます。

服装に気をつけたり、ゆっくりと風呂に浸かるなどして、体を冷やさないような工夫をしましょう。

薄着ファッションや無理なダイエットなどで体の冷えが続いてしまうと、血流が悪くなって、全身に栄養が上手くいきわたらなくなっていきます。

ネギ、しょうが、かぼちゃ、カブ、にんじんなどが入ったシチューやキムチ鍋などは、体を温めてくれます。

体を温めてくれる食材を使った献立を考えるのもいいかもしれません。

適正体重の保持

細い体型に憧れて、ダイエットをする女性も少なくありません。

しかし、無理なダイエットを続けていると、体に大きな負担をかけ、生理不順の原因になって、妊娠しにくい人になってしまいます。

逆に、太りすぎると、体重に対してホルモンの分泌が追いつかなくなってしまうので、ホルモンのバランスが崩れた状態を作り出してしまいます。

適正体重の目安は、BMI(体格指数)が「23」程度の状態です。

「BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)」なので、BMI:23の適正体重は、「適正体重 = 身長(m) × 身長(m) × 23」で求めることができます。

例えば、身長150cmの人の健康体重は、1.5 × 1.5 × 23 = 51.75kgとなります。

自分の適正体重を知っておいて、その体重をキープするようにしましょう。

禁煙

タバコには、卵子の老化を加速させる作用があるといわれています。

卵子の老化が進むと、不妊の原因になるだけではなく、妊娠後も、流産、早産、低体重児、SIDSなどの発症のリスクが高くなるともいわれています。

また、不妊治療における体外受精の成功率を低下させてしまうということも分かっています。

妊娠を考えている場合には、思い切って禁煙するようにしましょう。

ガムをかんだり、散歩をしたり、代わりに何か気が紛れることをすることで、禁煙が成功しやすくなります。

受動喫煙でも影響を受けるので、家族の協力も大切になります。

まとめ

生活習慣を改善することで、妊娠しやすい体にしていくことは、決して難しいことではありません。

改善しやすい生活習慣、しにくい生活習慣があるかもしれませんが、まずはできることから始めていきましょう。

すぐに効果が現れるということは少ないかもしれませんが、毎日の生活に気を配ることで、徐々に妊娠しにくい体から妊娠しやすい体へと変わっていけるはずです。



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